資格の概要
これから茶室に取り組もうとお考えの設計者、施工者向けの資格です。
茶道には様々な流派があり、煎茶も含めると400とも500とも言われています。流派ごとに細部が異なりますが、「茶の湯住宅プロデューサー」資格では表千家、裏千家の茶室をもとに学んでいただきます。基本的な内容に絞っていますので流派ごとの違いについては実際の設計や施工時にクライアントと相談をしてください。
*資格有効期限は3年間です。3年後に更新講習を受講することが必要です。
茶室を造る上で大切なのは、その茶室で何がおこなわれるのかを理解することです。
抹茶を点てることだけが茶道だと多くの方が思われるかもしれませんが、抹茶を点てるのは茶事と呼ばれるお客様をお招きし、おもてなしする流れの中のひとつであり、茶事は心のこもった手書きの手紙のやり取りから始まり、茶事ではお茶を美味しく頂くために懐石料理を召し上がっていただき、濃茶、薄茶を飲んでいただく一連の流れとなる。これはお客様に喜んでいただきたいというおもてなしの心の表現である。
作法や流れも大切ですが、日本人らしい心を学び、どのようにお客様をもてなすかという想いを学び、そのための空間として茶室を捉え造ることが大切。
文化庁の「社会生活基本調査」によると教授者をのぞき約180万人の方々が茶道を習われています。減少傾向ですが減少の理由として茶室の現象もあります。習うための場が地域で広がれば興味を持つ人々や、以前習っていたが今は休んでいるという人が習い始めることができます。多くの人が集まることで茶室が地域の交流の場にもなります。またインバウンドの方々にも日本文化の素晴らしさを伝えることができます。
「茶の湯住宅プロデューサー」資格は茶道の基礎知識を学び、茶事の流れや千利休をはじめとする先人たちの造った茶室とその想いを学び、伝統として大切に守り継いでいくための施工法や、エアコンなど現代の設備の取り入れ方、露地と呼ばれる庭についても幅広く流派にこだわらない知識を習得し、資格取得後は設計や施工を通してお客様の要望を形にし、茶室を地域の交流の場として広めていくことで地域貢献を担っていくものとし、地域の空き家問題の解決、地域活性化、インバウンドに向けた観光立国の一助として貢献していける人材育成を目指しています。
資格概要
名称 茶の湯住宅プロデューサー
講座時間 2時間
受講資格 満年齢20歳以上で、本募集要項及び注意事項の記載内容に承諾頂いた方。
受講料
講 習 18,000円(税別)
テキスト 2,000円(税別)
終了考査 5,000円(税別)
合計 27,500円(税込)(事前入金)
資格認定規定 講習を受講し、終了考査に合格後資格者として認定致します。
資格は3年ごとに更新が必要です。更新されなかった場合、資格は失効します。
更新料が別途必要となります。
注意事項
- 一旦納入された費用は返却できません(受講会場の変更等は可能です)。
- 天候および講師の病気等、やむを得ない事情で講座日程が変更になる場合があります。
- 受講希望者が規定人数に達しない場合は、開講を中止することがあります。その際は、事前に申し込み時に登録したメールアドレスにご連絡致します。
- 講師、他の受講生および当協会に対して迷惑をかける行為のあった場合には、受講資格を剥奪されることがあります。その際費用は返還しません。
- 講座のテープ録音、写真、ビデオ撮影は固くお断りします。
- 受講、取得した資格の権利は、第三者への譲渡はできません。
- 予告なく資格取得の為の募集要項は変更する事があります。
・企業様で社員に資格取得を勧める場合は出張での講習開催も可能です。
・10名以上が同じ会場で受講の場合は出張講習を開催いたします。
・10名は同じ企業の社員様だけでなく協力業者様などの参加も可能です。
・受講費用27,500円+実費交通費(宿泊が必要な場合には宿泊費含む)+会場費(企業様で会場を準備していただいた場合には不要)
*申し込みは別途ご案内いたしますのでお問い合わせよりご相談お願いします。